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SFMT(Shinetsu Five Mountain Trail)110km

2010/09/25
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レースの前夜に「tomoさん、5Aまで20%の余力を残して来てくれたら、後は俺が何とかする!」そう言ってくれたのが、今回ペーサーをしてくれた、親友であり、ランナーとしてとても尊敬するDMJ6号のisoさんだった!!


信越五岳は昨年の第1回大会に知人らの応援に行き、素晴らしいトレイルは勿論のこと、限界を超えながらも必死に走っている姿に深く感銘を受けた。帰りの車では「来年は絶対に出る!だから、それまでに後悔がないように毎日を過ごす!」そう強く心に決めたことを覚えている。あの日から、モチベーションが下がってしまった事もあったけど、一時も信越の事が頭から離れたことはなかった。そして、あの日から1年、2010年9月19日にSFMT2010を走ってきました。


◆道中&ウェルカムパーティー
現地まではiso号で、こちゃーりーさん、tomo2010の3名で現地入り。3連休の初日ということもあり、7時間の長い旅路だった。到着してすぐに受付を済ませ、既に到着している仲間との同窓会を楽しんだ。ウェルカムパーティーでは、カーボローディングにはもってこいの多くの炭水化物が振舞われ、お酒はせめて前日くらいは飲まないでおこうと思いつつも、、、飲んじゃうよね~♪飲んじゃったよね~♪

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(写真:レストランハイジの前でハイ・チーズ♪、写真はアンさんよりご提供、SpecialThanks!)

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(写真:さんぽ隊長のメッセージ発見!)

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(写真:スタートラインでド笑むポーズ!isoさんのポーズはニューヴァージョン!)

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(写真:念願のクリッシーとトーク&スナップ)

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(写真:suuさんとjunさん発見!)

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(写真:やっぱり飲んじゃうよね~♪、写真はyamayaさんよりご提供、SpecialThanks!)

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(写真:DMJ with じろーさん&バンビくん、写真はyamayaさんよりご提供、SpecialThanks!)

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(写真:貴重な貴重なクリッシーのド笑むポーズ!少し照れているところが可愛らしい、クリッシー無理をお願いしてすまぬ!)


◆宿泊先
宿泊先は、またもやウッディールークだった。とても、ご縁があるペンションで、何故か斑尾でのレースに来るたびにウッディールークになる。ウェルカムパーティーから帰ってきてから風呂を済ませ、その後New-HaleのA田さんにペンションまで来て頂き、膝と腰にVテープ、足首にXテープを貼ってもらう。会場で貼ってもらおうと思っていたが、時間オーバーになってしまったため、特別に宿まで来て頂いた。A田さん、本当に有難うございました!その後、ウェアとジェルの用意、isoさんとアシスタントポイントやエイドステーションでの最終確認を済ませ就寝。前日から体は、すこぶる調子がよく、何時でも走れる感覚だった。前日から既にモビルスーツ・トモ状態!(おでこの辺に操縦席があります)寝るときもそう!という訳で、前夜はウッディールークのベッドに横たわっているモビルスーツ・トモの操縦席で寝ている感覚だった。

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(写真:準備完了だぜ!)


◆作戦
・エイドステーションではなるべく止まらない。
・5Aまでの上り基調な3つの林道(斑尾山手前、関川、コスモス畑後)は頑張る。
・5Aまでに残す余力は20%
・最後の7kmの林道はホワイトアウトする。


今回のウェアやギアーは↓な感じでした。
***
■Wear
・XA CAP(Salomon)
・Capilene 1 (Patagonia)←Amer&Beginチームウェア
・EXO II TIGHT(Salomon)
・Calf(Salomon)
・Socks(Salomon)
・Inner top(FineTrack)
・Inner under(FineTrack)
・Ankle band(SportsAuthority)
・Wrist band(Suunto)
・Magic cool

■Watch
・T6c Red Arrow(Suunto)

■Taping
・X-Tape(New-Hale)左右の足首×2枚貼り+ホワイトテープでスタータップ、腰×1枚貼り
・V-Tape(New-Hale)左右の膝×2枚貼り、腰×1枚貼り

■Shoes
・XT Wings S-lab2 Trail runner(Salomon)

■Pack
・Salomon Advanced Skin S-Lab Pack(Salomon)

■Energy
・ハイドレーション(Source)1.5リッター:水1.5ℓ+AminoValue BCCA粉末
・フラスコ×6:(PGel×3+VespaPro×1+AminoVitalゼリーを調合してより液体化させた)×6
・スペシャルドリンク×2:(AminoVitalゼリー×5+VespaPro×1)×2←これらはエイドステーションにて
・お守り:Vespaハイパー×2、TopTen×1
・Redbull×4:エイドステーションにて飲む
***


◆レース
・Start前の会場
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(写真:テーピングもバッチリ!)

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(写真:広告もバッチリ!)

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(差h新:ストレッチもバッチリ!)

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(写真:ド笑むな気持ちの準備もバッチリ!)

・Start~1A(18.5km)
先頭から3列目くらいに並び、会場にいる全員でカウントダウンをする。10、9、、、、3、2、1、過去最高距離のレースがスタートする!この区間は、レストランハイジをスタートし、斑尾山のゲレンデをジグザグに少し登り、斑尾山を上り基調な林道で巻く。

やっぱり昨日に続き体の調子がすこぶる調子がいい!出だしからモビルスーツ・トモ状態でイケイケだけど、何処かしら心拍や事前に作成した距離毎のタイムテーブルを冷静に確認する自分もいた。斑尾山のゲレンデを少し上り、トラバースしたところで、アンさん、かおるさん、ようこさんから嬉しい声援を頂く。そこから更にゲレンデを登り、後ろを振り向くと、そこにはF田プロがいた。いつもの展開だ。ここから暫く会話をしながら進む。そして7kmくらい過ぎた辺りで女子のO川選手に追いつき、暫し会話をしながら進む。10kmの予想タイムは55分に対して、気持ちよく走れて53分で通過。いい感じ、いい感じ。10kmから1Aまでの上り基調な林道は頑張るポイント①、活きの良い選手を見つけて引っ張って頂く。1Aには1時間40分で到着し(予定では1時間45分)、エイドで水を2杯頂く。この時点で順位は30位くらい。そして、体はやっぱりすこぶる調子が良い!

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(写真:斑尾山ゲレンデにて、アンさん、かおるさん、ようこさんから嬉しい声援を頂く!、写真はyamayaさんからご提供、SpecialThaks!)


・1A~2A(23.9km)
この区間は斑尾山頂まで一気に300m上り、ゲレンデを一気に400m下る。山頂までは基本的に歩きだけど、走れそうなところは積極的に走る。山頂手前に着いたところで野尻湖を少し眺める。うん、絶景!下りのゲレンデは脚に疲労を残さないために、お尻やハムストリングの大きな筋肉を使ってゆっくり下る。2Aには2時間34分で到着し(予定では2時間45分)、作戦どおり2A手前で、isoさんがアシスタントとしてスタンバっていてくれた。すぐさまスペシャルドリンクとRedbullをもらい、自分のザックをisoさんに渡す。自分がエイドでコーラや水を補給している間にisoさんがハイドレーションの水の交換をしてくれた。たっぷり補給したわりにはエイドに1分間もいなかったと思う。この時、クリッシー・モール選手とは3分差と告げられ、順位は26位くらい。

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(写真:2Aに到着!まだまだ表情は余裕?!、写真はyamayaさんからご提供、SpecialThaks!)


・2A~3A(38.5km)
2Aを出てから「さっきのエイドのisoさんのアシスタントぶり凄くない?!凄くない!!完璧じゃない?!」と頭の中で連呼。この区間は自分の大好きなトレイルで、2Aを出てから気持ちよいトレイルを少し下り、袴岳の素敵なブナ林をジグザグに300m上り、袴岳山頂から最高に気持ちよいトレイルを300m下り、更に林道を300m下る。袴岳山頂までは基本的に走れる上りだけど、所々は抑えながら大股歩きで進む。袴岳山頂からの下りは何時走っても最高!スタートから赤池の分岐が出てくるところまではMadaraoForestTrails50kmと同じコース。2週間後は右へ、でも今日は左へ。

下り基調な林道区間はsmall islandさんに追いた。普段であれば追いつくことも出来ない方なのだが、今回は脚を負傷してしまったようで、とても痛そうだった。痛くてもUTMBのポイントを獲得するために絶対完走をすると言った姿勢はとてもたくましく見えた。林道が終わる手前で氷を持っているisoさんを発見!どうやら「激走モンブラン」でのバロルシーヌ(フランス)148km地点で鏑木夫人が鏑木毅選手に言っていた「ねぇ、氷を使って氷!」を言いたかったらしく氷を持って待っていてくれた(笑)そして、有難く氷を頂く。心の中では「後ろはウーリーかぁ~」って気分だった(←凄くシュールなネタなので、良かったら激走モンブランを見てみてください)。3Aには4時間6分で到着し(予定では4時間30分)、クリッシー選手とは変わらず3分差(競り合っていたわけではないけど、取り合えず書いてみる)、順位は21位くらい。isoさんに「ここは無理して前の選手を抜きに行かなくていい!5Aからは俺が引っ張って抜かせてあげるから!」と心強い言葉を頂く。かおるさんからはエールを頂く!

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(写真:3A手前の林道にて)

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(写真:3A手前でisoさんより氷を頂く!後ろはウーリーかぁ~ってナイナイ!)


・3A~4A(51.5km)
この区間は、ゆるい上り基調な関川を8kmくらい走り、黒姫山のふもとの登山道を200mくらい上り、林道を100mくらい4Aまで下る。関川は頑張るポイント②だったけど、普段から多摩川を羽村まで走っているせいか、以外に辛くなく進めた。暑さだけは気になったけど、Magic Coolが大活躍だった。関川ゾーンが終わる手前の給水ポイントで頭から水をかぶった。黒姫山のふもとの登山道を上り始めたときに調子良かった体に疲れを感じるようになる。モビルスーツ・トモも今日はこの辺で終了。基本的に上りは歩きだけど、走れるところは走るように心がけた。途中、ボランティアをしていたDMJ3号のなべさん発見!「tomoさん、良いペース!良いペース!」とエールを頂き、ハイタッチをする。さっきまで疲れていた体も、応援のおかげでスーっと軽くなった。

下り基調な林道では、普段であれば会うはずもないSalomonサポート選手のサトヒデさんに追いついた。腸脛靭帯炎を痛めてしまったようで、脚を引きずりながら走っていた。少し会話をし先を急がせて頂く。4Aには5時間30分で到着し(予定では6時間)、エイドではisoさんからスペシャルドリンクとRedbullをもらい、自分のザックをisoさんに渡す。2A同様、自分がエイドでコーラや水を補給している間にisoさんがハイドレーションの水を交換してくれた。少し休んでいるとisoさんから「なるべく休まない、休まない(心拍を落とさない)」と渇を頂く。ここでも、かおるさんからエールを頂く!この時点で、順位は20位。


・4A~5A(66.6km)
この区間は、コスモス畑を過ぎてから上り基調な林道が7kmくらい続き 、再び関川まで下り、アキレス腱が伸びそうな急登を上り、牛がたくさんいる笹ヶ峰高原牧場のクロカンコースを抜け、乙見湖へと向かう。コスモス畑からの林道は、頑張るポイント③だけど走っているペースが歩いているように遅い。それでも前にいる選手を微かな目標に進む。途中、500mくらい歩いてしまったけど、大股歩きを心がけた。それでもこの区間は3名の選手を抜かせて頂く。関川までの下りでは同じく3名抜かせて頂き、急登を上りきったところで順位を聞くと14位だった。この時の順位はせめて20位前半かと思っていただけにとてもビックリした。そして前にいる選手は女子トップのクリッシー選手で3分差と告げられる。

ここまでくると5Aまではあと6km弱、辛く折れかけていた気持ちも吹っ飛び、isoさんに会える気持ちだけが高ぶる!笹ヶ峰高原牧場は、試走時に見れなかった牛を横目にしっかりクロカンコースを走った。5A手前ではisoさんが氷水を持って待っていてくれ、それをかぶって5Aにピットイン。5Aには7時間35分で到着し(予定では8時間)、エイドではisoさんからスペシャルドリンクとRedbullをもらい、自分のザックをisoさんに渡す。エイドでコーラや水を補給している間にisoさんがハイドレーションの水を交換してくれた。5AにはTrail-Holicの村っちゃんやsogenさんを始めとする多くのペーサーや応援をしてくれる方々がいて物凄く元気を頂いた。作戦どおり、ここまで20%くらいの余力を残してきたけど、残り45kmをこの余力で行けるのか物凄く不安だった。でも、その反面、ここからは俺は1人じゃない!俺にはisoさんという最強のペーサーがいる!と、今まで感じたことのない血の騒ぐ気持ちになり、ここからはisoさんに身も心も全て授ける気持ちだった。

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(写真:5A手前の林道でisoさんに氷水をもらう)

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(写真:5Aに到着、とても賑やかで元気が出た)

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(写真:出発前に入念なストレッチをする、isoからマッサージを受ける)

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(写真:いくぜ!頼むぜ!!isoさん!!!)

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(写真:5Aを出たときの総合順位は14位)


・5A~6A(81km)
この区間は、黒姫山ふもとの走りやすく気持ちよい登山道を抜け、林道から登山道へと変わる上りを300mくらい上り、脚をポックリやりそうなテクニカルな下りを古池まで一気に下る。5Aを出るときにisoさんから「出会ってからあった沢山の思い出を話しながらゆっくり行こう!」と言われ、何だか冷静さを取り戻すことが出来た。これも今考えるとisoさんが自分を落ち着かせる為のささやかな作戦だったのだろう。

この時点で自分の順位は総合14位。どんなレースでも自分がこんな順位にいることはありえない。正直、激アツだ。それでも、こんな状況なのに何だか普段のisoさんとのファンランの時のように、穏やかに時が流れるようにも感じられた。isoさんのペーサーとしての気配りはとにかく最高だった。木の枝が道を邪魔していたら全て払いのけてくれた。自分が捻挫しそうな木の根や浮石を全て教えてくれながら進んでくれた。「tomoさんはしゃべらなくていい。走ることだけに集中してください。」と自分の体力のことも心配してくれた。ジェルも全て持ってくれ、30分おきに強制的に渡してくれた。とにかく最高の言葉しか思いつかない。isoさんの指示のもと、気持ちいい登山道と林道はとことん走り、走れない急登は大股で歩き、足をポックリやりそうなテクニカルな下りは全神経を集中させ下った。それでもポックリゾーンでは1ポックリやってしまったけど、頑丈にテーピングをしていたお陰でセーフだった。

古池に着いたときに、古池の反対側で選手が通過した音がした(選手がチェックポイントを通過すると係員が熊鈴で応援してくれることがあった)!遂に13位の選手を捕らえそうだ。チェックポイントで前の選手は女子トップのクリッシー選手と告げられた。チェックポイントから暫く笹林のトレイルを下る。そして、国道を出たところでクリッシー選手の背中が見えた。見えたけど足が痛そうだ。6Aに到着するはいなやクリッシー選手はマッサージベッドで治療を受けた。6Aには9時間26分で到着し(予定では9時間30分)、順位は14位。6Aに到着してクリッシー選手以外に12位の選手もぺーサーと一緒に補給をしていた。11位の選手はちょうど補給が終わったところでエイドを出る模様。自分はエイドでコーラ3杯と塩とレモンを頂いて、クリッシー選手と12位の選手より先にエイドを出た。エイドを出た時点で、総合順位は12位だった。

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(写真:6A手前の笹林トレイルにて)


・6A~7A(87km)
この区間は、上り基調な国道を1kmくらい上り、国道と平行しているハイキングコースを通り、両側に大きな杉の木が並ぶ戸隠奥社までの杉並木道を通り、再びハイキングコースで鏡池に向かう。6Aを出てから始まる、上り基調な国道は、昨年のjunさんの軽快に走る姿が思い出される。そんな思い出からisoさんが名づけた、この国道名は「Jun Sky Road」だ。

6Aを出て遠くに11位の選手の背中が見えた。欲が出してしまった自分は、isoさんにペースアップをお願いする。そして、ちょうど、奥社の杉並木に差し掛かる手前で11位の選手を抜かせて頂く。抜いたけど、そう簡単には抜かせてもらえるわけもなく、背後にしばらく気配を感じながら進む。振り向きたいけど振り向けない。この時点で自分は相当疲れてたし、そんな弱気な表情は相手に見せたくない。isoさんに更にペースアップをお願いしてから背後の気配は感じなくなった。欲張ってペースを乱した代償は大きく、物凄くキツクなってきた。奥社の杉並木道には沢山の観光客がいた中、isoさんが大きな声で「ランナーが通ります!すみませんが、端に避けて下さい!」と道を作ってくれた。沢山の観光客が声援を送ってくれたけど、手を上げるのが精一杯だった。杉並木を左折したら気持ちの良いハイキングコースを鏡池に向かって走るのだけど、ここもisoさんのペースについていくのが精一杯だった。

7Aには10時間7分で到着し(予定では10時間6分)、コーラを3杯頂いた。その後、水を飲むつもりが間違ってMusashiを飲んでしまって即リバース。自分はMusashiが飲めないのだ(Musashiが悪い訳ではなく、自分の体質の問題である)。そんな茶番劇をしていると、12位の選手が7Aに到着し、あっさり抜かれてしまった。あれだけ頑張って抜いて引き離したはずなのに、あっさり抜かれて心はポッキリンコ、、、そして心はここにあらず。重い足取りと空っぽになってしまった心と共にエイドを出た。この時点の総合順位は12位だった。


・7A~8A(92.3km)
この区間は、走りやすく気持ちの良い緩やかなアップダウンが続くシングルトラックを経て、国道に出てから戸隠中社を通り過ぎ、ウッドチップの緩やかなトレイルを上り、戸隠スキー場に向かう。正直、ここの区間は自分自身から闘志の「ト」の字がなくなりかけて辛かった。isoさんが「ここは皆が辛いところだから頑張りましょう!」と、一生懸命に励ましてくれても、ジェルの補給をしても、なかなか元気な自分になれない。isoさんが必死に励ましてくれるのに元気になれない自分が悔しかった。脚はもちろん止めないよ。でも、走っているスピードは歩きより遅かったと思う(ある意味、神技)。

ここで、isoさんが取って置きの2つのサプライズをしてくれた。1つ目は最後の林道区間で自分に見せるはずの動画だった。その動画は、isoさんがウェルカムパーティーでクリッシー選手にお願いして撮ってくれた自分への応援メッセージだった。「Good luck tomorrow "TOMO" and "GANBARIMASHO!"」最高だった!2つ目は、DMJ2号原始人さんからの電話コールだった。isoさんに電話を渡され、その先は原始人さんだった。「tomoさん、頑張って!」これまた最高のサプライズだった!ここからは、足取りは変わらず重かったが、心の充電は満タンだった。

重い足取りで8Aに着くと10位から11位に順位を落とした選手がエイドで補給をしていて、11位から10位に順位を上げた選手がエイドから出るところだった。あれだけ足取りが重かったから、だいぶ引き離されたかと思っていたけど、辛かったのは自分だけじゃない、他の選手も辛かったんだ、そう認識させられた。8Aには10時間49分で到着し(予定では10時間40分)、エイドではコーラを3杯と水を2杯頂く。エイドの巨砲やバナナを食べようと思ったが、体が受け付けなくスルー。エイドを出る前にisoさんにかぶり水を全身にかけてもらい気合を入れる!他の選手も自分同様、肉体の限界を超えているはず!肉体の限界を超えたら、あとは気持ちで走るしかない!俺は絶対に諦めない!ここまで来たら最後まで行くよ!まずは11位の選手を捕らえるぜ!

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(写真:7A~8Aまでが気持ちも肉体的も底辺だった)


・8A~Goal(110km)
この区間は最後の山「瑪瑙山」の3つの急登を越えてから、ゲレンデから続くテクニカルなシングルトラックを一気に下り、再び100mくらい登山道を上り返し、最後の林道まで一気に下る。最後はひたすら7km続く林道を走ればゴールだ。

8Aを出てしばらくすると11位の選手が緩やかな上りを歩いていた。isoさんのペースに波長を合わせ、走って抜かせて頂く。抜く際にお互いの健闘を祈り「頑張りましょう!」と一言掛けてから抜かせて頂くが、相手の表情を見る限り、かなり辛そう。でも、自分も一杯一杯だ。こんな状況下でのペーサーはかなり心強い。この時点で総合順位は11位。

「瑪瑙山山頂までには急登が3つあるので覚えておいてください!」そう教えてくれたのが、2週間前に試走に来た際に偶然にお会いした石川さんだった。1発目の登りに差し掛かった所に真っ赤なキノコが見えた。あれは毒キノコではなく、間違いなくDSJのアンさんだ!何もない熊が出そうなエリアで応援をしていてくれたのだ。本当に本当に有難い!この瞬間を楽しみに走っていたから物凄く嬉しかった!

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(写真:アンさんを発見した瞬間!、写真はアンさんよりご提供、SpecialThanks!)

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(写真:この局面は辛かったけどアンさんの応援のおかげで元気になれた!、写真はアンさんよりご提供、SpecialThanks!)


アンさんからエールを頂き、1発目のボスを上り始める。膝に手を当て深くしゃがむような体制で一歩一歩を大きく進む。1発目を終えると横にトラバースする。2発目の登りに差し掛かった所で、isoさんが突然振り向き、ピンタという名の闘魂注入をしてくれた!アントニオ猪木か?!織田無道か?!それともisoさんか?!そう思わせるようなピンタだった。2発目の登りを上り始めるとピンタの意味が解った。100m先に10位の選手、その更に50m先に9位の選手がいた。2人とも上りがかなり辛そうだった。絶対に自分の方が元気があるに違いない!再び膝に手を当て深くしゃがむような体制で一歩一歩を大きく進む。少しずつ10位の選手の背中が大きくなる。2発目の登りを上りきったところで10位の選手を捕らえることは出来なかったが、だいぶ近づいた。

少し下ってから3発目の登りに差し掛かる。この登りはゲレンデだから周りが開けていて、良く先が見える。50m先には10位の選手、その更に50m先には9位の選手がいた。ここでビックリしたのが、振り向くと自分の100m後ろに12位の選手が自分との差を縮めてきていた。最後の瑪瑙山の登りで9位、10位、11位、12位の計4名の選手が揃った。そして、相手のペースや動きがはっきりと確認出来た。まる弱肉強食を思わせるような光景だった。喰うか!喰われるか?!それは自分が決めること!でも自分は諦めない!!絶対に諦めない!!!余っている力を振り絞りながら、一歩一歩を大きく進み、瑪瑙山山頂手前で10位の選手を抜かせて頂く。この選手は6A~7Aで完全に心をポッキリ折られた選手だ。でも、以前よりだいぶ足取りが重そうに見えた。

瑪瑙山山頂に着いたらゲレンデを一気に下る。ここは最後の林道で走れる脚を残せるよう、抑えながら走ろうと思っていたけど、もはやそんな場合ではなかった、喰うか!喰われるか?!もう前に進むしかない。そしてゲレンデの中くらいを過ぎた辺りで、ゲレンデ特有の溝を越えようとしたその瞬間、完全に左脚がつってしまった。急いでisoさんに伸ばしてもらうが、なかなか治らない。そうこうしているうちに再び11位の選手に抜かれてしまう。こんな大事な場面で何でつってしまうのか!?始めて大きな悔しさが込み上げてしまった。isoさんが「大丈夫、大丈夫、もう一度抜こう!大丈夫だから!」と自分に冷静さを取り戻してくれた。そして、今にもつりそうな脚を再び動かして、遠く下の方に見える10位の選手を追いかける。ゲレンデの下りが終わったところで少しテクニカルなトレイルになった。普段は捻挫をしやすいこのような下りではスピードを出さないけど、この時ばかりは自分の体から出てくるアドレナリンを抑える事が出来ず、かっ飛ばす!小さかった10位の選手の背中が徐々に大きくなり、しばらくすると追いつき道を譲って頂く。そして更にかっ飛ばす!下りきったところで登りに差し掛かるが、この勢いは止まることがなく、isoさんにグイグイ引っ張って頂く。100kmの標識を横目に更に進む。心境としては、とにかくもう抜かれたくない!まるでバトルロワイヤルのようなサバイバルゲームをしているようだった。捕まったらYour DEAD!

こんなシリアスな状況だったけど、最後の最後の上りで、isoさんとしばらく歩きながら話した。そして、こんなことを言われた「出会ってから約1年でここまで走れるようになったtomoさんを本当に誇りに思います。それも今日は一緒に走ってペーサー部門第1位にもなることが出来て、本当に光栄に思います。こんな1日はもう2度とないかもしれないくらい、本当に楽しい1日だった。」こんな事を聞いてしまったら嬉しくて泣いてしまった。嬉し涙を流しながら、最後の林道まで「自分も同じ気持ちだよ」という想いで一気に登山道を下った。しかし、再び下りで木の根を避けようとジャンプしたら、今度は右脚をつってしまった。体はもうボロボロ。この時isoさんは最終エイドまで先回りしていたから自分がつったことに気がついてない。マズイ!と思いながらも必死に脚を伸ばす。半分脚がつった状態だけど、強引に立ち上がって走り出したら何とか収まってくれてた。焦った。また何時つるかも解らない状態けど、取り合えず前に進む。ようやく最後の林道に出た。

最後のエイドには寄らず、ゴールを目指して思いっ切り走った。背後に気配を感じながらも次の自分の標的は9位の選手だった。途中、isoさんに先に行くように言われ、その通り先に行った。1人苦しくて限界を超えそうなところで、遠くに応援をしている人が見えた。近づくとDMJ3号のなべさんだった。「tomoさん、今10位!このまま頑張れば順位を更に上げられるよ!頑張ろう!」そう、なべさんに励まされ、なべさんに引っ張って頂く。けども、けども、ペースがキロ4分台で、心拍は175bpmオーバー!本当に苦しくて頭がボワーとしてきた。頭の中では「なべさん、もう脚を止めて楽になっても良いでしょうか?」と止めてしまいたい気持ちだった。それでも、なべさんに「ここから先は自分の気持ちとの勝負だから!」と神様(鏑木さん)ばりのアドバイスを頂き、折れない心を頭に更に頑張る!すると前の方にライトの明かりが見えてきた。9位の選手だ。自分の気配を感じたのか、あちらもペースを上げる。こちらも負けずと上げる。そして、遂に9位の選手を抜かせて頂く。がしかし、そう簡単に抜かせてもらえるはずもなく、背後のライトが暫くついてくる。9位の選手の気配を感じながらも今度は8位の選手のライトを確認。どうやら歩いている様子。抜き際に「あと少し頑張りましょう」と告げ、抜かせて頂く。もう本当に気を失いそうなくらいボワーとしてきた。残り何kmあるのかすら考えるのも苦になってきた。ただ思うは「何なんだ、この展開は?!夢か?!何でもいいから、早く終わってくれ~!」ペースが落ちそうになれば、なべさんに何度も何度も励まされる。走りながら、その友情に涙がこみ上げてくる。そうこうしているうちに7位の選手の明かりが見えた。結構ゆっくり走っている感じだったけど自分の気配に気づきペースを上げた。自分も空っぽの力を振り絞って更にペースを上げる。追いついた。引き離そうとするが、相手の意地を感じる。でも徐々にライトの明かりが追ってこなくなった。ついに総合順位7位になる!

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(写真:ゴールが見えた!、写真はyamayaさんよりご提供、SpecialThanks!)


なべさんに「後は少し下ったらゴールですよ!」と告げられ、嬉しいというよりは、ホッとした。会場の音も遠くから聞こえてきた。ところが、すっとこどっこい、最後の最後の分岐で自分の不注意でミスコースをしてしまった。100mくらい進んでミスに気がつく、頭が真っ白になりながら、フラフラになりながらコースに戻る。戻る手前で後続の8位だった選手が先に行ってしまった。解っていながらも追いかける気力ゼロ。でも、なべさんに最後に諦めちゃだめだと言われ、50m先の7位の選手を追いかける。ゴールが見えた。最後のゲレンデを落ちるように走り、7位の選手を捕らえそうだったけど数メートル差でゴールには間に合わなかった。タイム13時間00分13秒、総合順位8位、ゴールして完全にぶっ倒れた。

ゴールで倒れているとyamayaさん、なべさん、さんぽさん、かおるさんが駆けつけてきてくれた。石川さんにもレースの感想を聞かれマイクを向けられたが何を話したのか今でも全く覚えていない。自分の声だけが会場に響いていたことしか覚えていない。そして、自分の9分後に最強の戦友(とも)が帰ってきた。isoさんだ。ゴールまで行き硬い握手をしてから熱いハグをした。

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(写真:戦友のisoさんがゴールに戻ってきた瞬間、写真はなべさんよりご提供、SpecialThanks!)

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(写真:感謝の気持ちを込めてisoさんと熱いハグ!写真はなべさんよりご提供、SpecialThanks!)

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(写真:石川さんにインタービューを受けるも記憶がない(汗)、写真はなべさんよりご提供、SpecialThanks!)


◆感謝
大会関係者、ボランティアの方々、応援してくださった多く方々、本当にお疲れ様でした!何度も何度も心が折れそうな時、何度も何度も脚を止めてしまおうと思った時、その応援が僕を後押しし、動かしてくれました。本当に本当に有難うございました!辛かったときにお声を掛けて頂いたのにも関わらず、あまり反応の良い応対が出来なった方もいたかと思いますが、すみませんでした!一杯一杯でした!(汗)中でも、ペーサーをしてくれたisoさん、あなたには何とお礼をすれば良いのか、いい言葉が思い浮びません。本当に有難う!そして、応援ではあんさん、かおるさん、ようこさん、ありえない場所で!数え切れないところで!応援して頂き本当に感謝しております!


今回のトレーニングデータ↓
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***
トレーニング効果(Suunto):5.0
EPOCピーク:265.09ml/kg
消費カロリー:8774kcal
最高速度:15.2km
平均速度:8.6km/h
最高心拍:188bpm
平均心拍:165bpm
最低心拍:77bpm
最高高度:1748m
最低高度:588m
累積標高:4325m
走行距離:116.61km(Footpodはカリボレーションしていません)
トレーニング時間:13:00:13
順位:8位/542人中
体重:75.9kg
***


◆表彰式にて
な、な、なんと!我らDMJのyamayaさんが6位に入賞しました!そして、我ら世界のjunさんも女子の部で4位に入賞しました!本当におめでとうございます!この2人はペーサーをつけずに入賞を果たしました。辛かったであろう多々状況を1人の力で乗り越え、素晴らしいタイムでゴールしているわけです。今回、自分には最強のペーサーがいてからこそ、辛い状況を乗り越えられたけど、正直1人だったらありえませんでした。この先、自分もこの2人のような強い気持ちを持てるランナーになりたい!そう思いながら表彰式を観ていました。

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(写真:格好いいぜ!yamayaさん、junさん、入賞おめでとう!!)

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(写真:完走賞をもらってからステージの上でド笑むポーズ!、写真はyamayaさんよりご提供、SpecialThanks!)


◆嬉しかったこと
最後に今大会で一番気に入っているスナップとisoさんからもらったメールの一文を紹介します!(isoさん、勝手に載せてゴメンネ!!)

P1020908.jpg
(写真:ゴール前でDMJメンバーwith石川さん、原始人さんがいないのが心残りだぁ~、写真はyamayaさんよりご提供、SpecialThanks!)

***
自分は部活動やサークルなどをやり切ったことがなく、
そういうのにどこか憧れを持ってランニングをはじめました。
DMJに混ぜてもらえて参加した、実質日本最長のトレイルレース。

写真を撮るときに、石川さんが
「みんな汗くせ~な~!」

普段の紳士な物腰ではなく、野郎ノリで喋ってくれた。
DMJが走れるヤツらと認めてくれた感じがして、嬉しかったな~。
***



◆最後に
レースが終わり、一夜明け、二夜明け、三夜明けましたが、未だに自分みたいなヤツが8位になれたことが信じられません。ただ、改めて感じた事は、「練習は絶対に裏切らない」ということ。新しい発見だったのは、特にウルトラなどの肉体の限界を超える大会になればなるほど「速いヤツが強いのではなく、強い(ハート)ヤツが強い」ということ。「ハートが強いヤツより強いヤツは、諦めの悪いヤツ」である(笑)今回のレースでは、「強い想い」があれば最後の最後の最後の本当の最後まで何が起こるか解らない、そう心底思ったレースとなりました。レースで頑張った代償は大きく、若干長引きそうな怪我をしてしまいましたが、鞭を打ってしまった体はしっかりケアーして、再び大きな目標に向かって練習を再開したい!そんな気持ちでいっぱいです!



Keep on Trailrunning!
tomo2010
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16:41 race | コメント(34) | トラックバック(0)
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